この遺跡は、アユタヤ旧市街の西側、環濠の内側にあります。(下図 赤〇印部)
1548年にビルマがアユタヤへ侵攻して来た時、
チャクラパット王の王妃スリヨータイは、
女性の軍事参加は禁止されていたにもかかわらず、
男装して戦いに参加しました。
そして、夫のチャクラパット王の危機に身を挺して守り、
ビルマ兵に殺されました。
本当に勇敢な女性だったのだと思います。
チャクラパット王は、戦後、王妃の冥福を祈り、
このChedi(仏塔)を建てました。
このChediの中には、王妃の遺骨が安置されているとの事。
一方で、女性が象に乗る事が禁じられていた
当時の倫理観を考慮すると、ありえない話と言う事で、
この話の真偽を問う議論もなされているようです。
以下は、敷地内の建物にあった戦いの場面の壁画写真です。
(確か写真か、複製かどちらかだったと思います。記憶が薄れてしまいました。
すみません。本物はどこか他所にあると思います。)
左の象の上で戦っている人が、王妃スリョータイではないかと思います。
参考:
王妃スリヨータイの話は、2001年にタイで映画化されています。
その映画が、「The Legend of Suriyothai」(M・C・チャートリーチャルーム・ユコン監督作品)です。
下の写真は、私がタイで購入したそのVideo CDです。但し、タイ語。
日本語訳、または、日本語字幕版は、無かったと記憶していますが、もしも、あるなら、それも見てみたいです。
この映画の中では、象狩りのシーンが出てきます。
そのシーンを見ていると、アユタヤの
Elephant Kraal
が頭に浮かんできます。
そして、映画の最後には、スリヨータイが殺される象に乗った戦いのシーンがあります。
以下の写真は、私がタイで買った象の乗った戦闘場面の木彫りです。
映画等で、象に乗った戦いのシーンを見てみたいと思っていたところでした。
この木彫りのように、本当に一頭の象に3人が乗って戦えるのか?
特にお尻の上に乗っている人は、今にも落ちそうです。
しかし、映画では、この3人乗りがきっちり再現されていました。
このシーンが見れただけで嬉しかった。